BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

クレジットカードを生まれて初めて作ってみた

1枚たりとも持ったことがなかったクレジットカードを
このたび作った。

なんとしてもぜひともカードが必要と感じるシチュエーションを
実感としてあまり体験したことがなかった。
たとえば海外でとか そういう・・・。
自分は日本を出たことが一度もないのだ。

ただ、それでも、
支払い方法がクレジット決済であったために、
やりたくても(購入したくても)あきらめてきたこと、
というのが過去に何回かあった。
そのため、
1枚くらい 持っておくべきなのかなあと 
ここ数年 多少考えてはいた。

お金の計算が極度に苦手であることに加え
目に見えないところでお金が動くこと、
決済フロー的に(買いたいものを入手した日よりもずっとあとに
なってからお金が引き落とされる、というその仕組み)
お金をちゃんとつかってちゃんと買い物をしているかんじが
薄れるだろうな、ということが予想され、
それは 自分にとってよくないことに感じる。
カードを持って いいことよりも
悪いことのほうが多いように思われ 
所有がためらわれた。


数か月前、
となりのデスクで仕事しているデザイナーさんに
カードを持っていないが 作るべきか迷っていると
話した。
彼はわたしがカードを1枚も所有していないことを知って
見た目にはっきりわかるほど 引いてた。
しかし、
「将来フリーランスになってからとかだと 
カードの審査を通過しにくくなることがあるので、
会社勤務のうちに1枚は作っておいたほうがよい」
と 言い、
彼のおすすめのカードなどについてもアドバイスをしてくれた。
フリーランスになるかどうかはまた別だが、
自分は
審査に通るとか通らないとかそういうことがあることさえ
知らなかった。なに、審査って。
だが 会社員であるというだけで 
その審査とやらを通過できる可能性が高まるなら
やはり今 作っておこうかと 決意だけは固まった。

そしてこのたび
新幹線のチケットをできるだけ安くとりたいという
必要が生じた。
「安い」ことは絶対条件ではなかったが。
その できるだけ安くとれる手段を用いるのに
クレジット決済ができなければならないことがわかったので
オンラインで 申し込みを行って カードを作った。
毎日 通勤で利用する私鉄およびその系列百貨店が発行している
ものにしておいた。
正直なにもかも、まさしくなにもかも、よくわからないのだが
イメージ的に とにもかくにも
デザイナーさんが言ってた「審査」ってなんだろう、
なんか不安だなという かんじだけがあった。

しかし、
手続き完了ののち 40分もたたないうちに
審査を通過しました、原則4営業日後にカードを送ります
という内容のメールが届いた。
けっきょく審査とはなんだったのか。
皆目 見当もつかないが
なんにせよカードは発行されるようだ。
これで新幹線のチケットをとることもできるだろう。

デザイナーさんが出社してきたときに
カードを作りました!と なかば興奮ぎみに報告したら
「そうか。大人になったかんじだね!うれしいかい。」
と にっこり笑って 聞かれた。
「うれしいです!」
と 子どものように返事をしてしまった。

追って、発行されるカードの公式サイトをよく読み
クレジットカードというものについて
基本から勉強するつもりだ。


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携帯型MP3オーディオプレイヤーも
先日 生まれて初めて購入した。 
人類にとってはちいさな一歩でも
わたしにとってはおおきな飛躍だ。


外を歩きながら音楽を聴くとかいうことを
いままでほとんどしてこなかった。
都会では 耳がふさがった状態でいると危ない。
耳だけでなく目も両手もあけておくべきだ。
自分のようなぼんくらはとくに。

携帯型音楽再生機のたぐいで 自分が所有しているのは
「カセットテーププレイヤー」と「CDプレイヤー」。
カセットプレイヤーは驚くべきことにバリバリの現役で、
ずっと以前には外でも使っていた。
いまはもっぱら自宅室内で愛用している。 
しかし
かんじんの手持ちのカセットテープの劣化がはげしく、
まともにきけるものが あまりなくなってきたので
順次CDに差し替え中だ。
それをきくためのポータブルCDプレイヤーは
旧型すぎて重量がやたらあり 携帯型がきいてあきれる状態だし
音質の低さ、音飛びの頻度の高さともに顕著だ。

あたらしいCDプレイヤーを買おうかなと
おもわなくもないが
最近のCDプレイヤーは、
どうせ売れないからと考えているからか、
どのメーカーも
小型化・軽量化・高機能化・デザインのソフィスティケイトを
さぼっているのがまるわかりで、みるだに不愉快。
種類も貧弱だ。
これなら買いたい使いたいとおもえるものがまったくない。

本音を言えば 
できればカセットプレイヤーを今後も使い続けたいのだが、
だからかんじんのテープがもうないんだってばという話にもどってきてしまう。

ながらくパソコンも 持っていなかったので
CDなどの音楽データをとりこんで
MP3とかの高圧縮音源に形式変換して
携帯電話とかにとりこみ みたいなことをすることも不可能だった。

加えて わたしはガラケーユーザー だ。
高等種族であるところのスマホユーザーのみなさんとは
いろいろ事情が異なる、という点も申し添えたい。


さて
さすがにいまは パソコンを所有しているため
音声データを聴取する、そして持ち運ぶ手段の
選択肢は拡大している。可能性という意味では。

しかし
ここにきて今度は
「そこまでして音楽 外で聴きたいか」案件が発生。
音楽の聴き方が違う。 
音楽もラジオも職場で仕事をしながら聴ければそれでよい。
そもそも最初に言ったが、
都会では耳がふさがった状態で外をふらふらしていると危ない。
わたしのようなぼんくらはとくに危険だ。
目も耳も両手もあけていても 何か起こる。

それに、
外出時に必携の趣味嗜好品のたぐいがあるとすれば、
それは音楽ではなく、
わたしの場合は書物だったりする。

よって
デジタルフォーマットベースの携帯型音楽再生機
当面必要なし
と、こうなっていた。

しかし このたび 必要にせまられた。
MP3形式に変換して、携行できなくちゃまずい。
外を歩きながら聴くかどうかは別にしても
持ち運べなくてはならない。
ついでにPCM録音が必要だ。
携帯型再生機、もっといえば
録音機能搭載の携帯型再生機がないとまずいと
このようになった。
しかも可及的すみやかに必要だ。
オンラインショップをさがしまわり
トランセンド社から3500円ぽっちで
かわいらしいMP3プレイヤーが出ているのを発見。
このくらいなら
もう必要ないと、もしいつかなったとしても
惜しくはないであろうし
ネットでいろいろ調べたところ
数年前の型にしては
いまでもずいぶんユーザーに人気があり 買われ続けていて
評価も上々
自分が必要としてる機能はすべて搭載されており
申し分がなさそう
トランセンドといえば
以前働いていたことがある商社の大口の取引先でもあり
ドイツと中国の担当者はたいへんに親切で 話のわかる 
よいかただった。
わるいイメージ、まったくなし。
決定。
ということであさって 商品が届く。 
なかなか楽しみだ。

だがカセットプレイヤーも やはり使用し続けたい。
CDよりもむしろカセットテープ。
わたしはカセットテープで聴く音楽はすばらしいと思っているのだが。
すばらしいと確信してるのだが。
音がややスモーキーであたたかい。
カセットテープに慣れた耳だと
デジタル音源は薄い紙で指を切ってしまうときのような
ああいう危険な感触があり、なにか、痛い。
そのような感覚はおかしいのだろうか。
手持ちのCDの音楽をもういちどぜんぶ
カセットテープにふきこんでみるかなあ。
カセットテープそれ自体は TDKなどがまだまだ
出しているようだし。


それにしても 調べてみて初めて知ったが
MP3オーディオプレイヤーの
機能と価格帯の「幅」感があまりにもすさまじい。
ソニーウォークマンのハイエンドモデル WM1シリーズ
ハイレゾ対応  音声バランス出力 ±20段階のイコライザ
PDM出力から変換することなくDSDネイティブ再生
(どうやってそんなこと可能にしたのかわたしにはわからない)
最安でも25万円也。
わたしのトランセンドくんは3500円なのだが。
こだわるかたは とことんまでこだわるようだ。
(ただ WM1の筐体のデザインは ぜんぜんかっこよくなかった・・)