BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想をおもに記録しています。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

中村雄二郎さんやすらかに。

中村雄二郎氏が亡くなったのを機に 
ここ数日
家にある彼の著書を 読めるだけ読み返してみた。 
正直しばしば涙がでた。
亡くなったこと 心からさびしくおもう。
尊敬してる。
お空にいってしまってさびしい。

高校・大学のころは彼の本が 
ほんとに友だちだった。
哲学の現在、ミシマの影、魔女ランダ考・・・ 

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魔女ランダ考 - 岩波書店



ろくろくわかりもしないくせに 
どれもこれも のめり込むように読んでた。 
中村雄二郎著作集なんて
当時の地元の図書館で かりてたの
わたしだけだったんじゃなかろうか
何度も かりて返してまたかりて返してってやっても
なんにもいわれなかったし。
まあ悪いことしてたわけじゃないから
なにかいわれる理由もなかったのかもしれないが
ほとんど私物化してたわけで。

その図書館で、年末に、
古くなったかなにかで貸出用図書でなくなった本が
無料で譲渡されるイベントが
催されたことがあったんだけど
それのときも 図書館のだだっぴろい会議室一帯に
ずらっとならんだ 段ボール箱のなかを
ちまちまぜんぶ見てまわり
中村雄二郎氏の本をいくつか発見し
すべてもらって帰った。
そうやって わたしのものになってもらった本が
いっぱい部屋の書棚に入っている。

有益なことが書かれている本だとわかってても
なぜかどうしても最後まで読み切れないみたいな、
いかんともしがたい「合わなさ」を
感じさせられる本てのが あるものだが、
たぶん 中村雄二郎氏の著作は 逆で、
よくわかんないにせよ なんか自分には
「合ってた」のであり、わかんなくても読んだし、
そしてそんな程度の読書経験ですら ムダではなかったと感じる。
だって今でも読むわけだから。

このたび 読み返しながら
「この人、わたしがいつも思ってるようなこと書いてんな!」
とか 何度も思ったんだけど
ちがう。 
逆。
なに ばかなこと考えてんだ。
わたしが、中村雄二郎氏の影響をうけてるんだわ。

中村雄二郎吉本隆明梅原猛(は存命)の3人こそは
この自分にとって、
考えてもしょうがないようなことを
いじいじ たちどまって考え込んで
勝手に堕ちていくキモイ癖のある 自分にとって、
終生の友だちになるであろう本を 
うなるほど残してくれた人たちであるし、
ものを考えるとはこういうことよ、と
手をとって ひとつひとつ 
教えてくれようとした人たちだった。
はたしてわたしがその教えを
どれくらい理解したかわからない
わかってたらこんな いけてない大人にはなってないか。
できがわるくてもうしわけないな。

じまんの父親みたいな人たちだ。
さびしいなあ。
おいていかれた。