BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

弾丸京都20161204の思い出

11月に入ったころからなんだかケガがふえてきた。
今年はずっと病気もケガもあんまりしないでやってこられていて
かなりいいかんじだったのに、残念だ。
でも、病気のほうは、運よく、ほとんどしなかった。
年内ずっとこの調子で体調を崩さずにいきたい。

12月4日に、ひとりで京都に行ってきた。
朝5時に起きて6時すぎの新幹線に乗り、8時すぎごろ京都に着いた。

1日地下鉄・バス乗り放題のカードを買い、蹴上に出て、
南禅寺永観堂金戒光明寺平安神宮の順に
まわってみた。

南禅寺は豪壮でほんとにいい。でかい。たまらん。

臨済宗大本山 南禅寺

でかいことはいいことだ。
まだ紅葉をすこしは楽しむことができた。
ちょっと枯れかけていたけど十分に美しかった。

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しかしわたしはほんとに写真がへたくそだな。
感動すらおぼえるね。

シーズンはおわっていて どこもとても空いていた。
塔頭の金地院もしずかでよかった。

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水路閣につながる階段をのぼりきったところで、
すれちがいそうになった年配の男性が
すごいうめき声をあげて突然倒れた。
どうも ひきつけか・・・
てんかんの発作のようにお見受けした。
みたことがあるわけじゃないんだけど。
激しいけいれんで、階段から転がり落ちかねなかった。
まわりにいる人たちと協力して
落ちないところまで運んでさしあげたり
舌をかまないようにしたほうがいいと どこかで
聞いたおぼえがある気がして
ご本人のズボンの腰のところにさげられていたタオルを
口に入れてあげたりしてみた。
そうこうやっているうちに
150メートルくらいはなれたところに
お寺の関係者っぽい作務衣の女性が歩いているのがみえた。
それをみたわたしは「救急車を呼んでくださーい!人が
倒れましたー!」とさけんだ。
女性は気づいたらしく腕を大きくふってこたえてくれ、
お寺にかけこんでいった。
5分もしないで救急車がきた。
超あせった。
でもあとは救急車の人にまかせた。
水路閣はみないで南禅寺をあとにした。
永観堂にむかうとちゅう、おもったのは、
わたしこの1年でいちばんでかい声だしたな ということだった・・・
というかこの日はじめてしゃべった言葉が
「救急車を呼んでください」だったことに気づいた。

永観堂のお堂あたりにガイドブックを置き忘れてきた。

www.eikando.or.jp



でも予備にもう1冊もっていたので取り戻すことは断念した。

永観堂のまんまえあたりにあるお蕎麦屋さんで
お昼にそばを食べた。そば最高。
ユズのいい香りがした。

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その近くのおみやげ・骨董屋さんで
置き物のちいさなカエルがやたらとこっちを見てきたので
買ってほしいのかな?とおもって買った。
カエルの置き物はずっとほしかった。
ほんとは、カエルが釣りをしている姿の置き物があればなーと。
京都の骨董屋さんでわたしにガンをつけてきたカエルは
釣りはしていない。岩の上で足を組んで読書をしている。
でもずいぶんこっちを見てきたので、
買ってほしいのかな?とおもって買った。

永観堂から金戒光明寺にむかう道中で転んで足をひねった。
これはやや痛かった。でもがまんした。
ムリしないでバスに乗ってしまえばよかった。

金戒光明寺もでかくてよかった。

www.kurodani.jp



通俗的な空気があるのも、なんかいいんじゃないか。
たまたま はぶりのいい檀家さんの大きな法事がおこなわれていて
にぎやかだった。
本堂の右わきにある阿弥陀如来さんが意外とでかくてきれいだった。
だれもみてなかったけど。

金戒光明寺から歩いて平安神宮に向かった。

www.heianjingu.or.jp



平安神宮はお宮よりもまわりの庭園のほうが見がいがあった。
お宮は海外からの観光客がやたらとおおくて そうぞうしく
ややヘキエキした。
庭園には、有名な古典的文学作品に登場する木々や花々が植えられていて、
その根っこのところに、作品のなかでその木や花が登場するシーンの
一文が、小さなボードに書かれておいてあった。
まあたとえばオミナエシだったら
「をみなへし秋の野風にうちなびき・・・」
とか。
いや、あくまでもたとえばね。ほんとにこの歌がオミナエシ
花壇のところに置かれていたかは覚えてないよ。
いまパッと思いついただけだから。
ていうかオミナエシがあったかどうかも覚えてない(^^)

まあそのボードをひとつひとつ読むのがおもしろかった。
どの作品も基本的に古式仮名遣いで原文がそのままかかれているのに
なんで源氏物語だけ現代語訳の文なのか謎だったけど・・・

でもいちいち読んでいたら寒くなってきたからとちゅうでやめて出てきた。

そのあと、平安神宮のはすむかいあたりにある
ロームシアター京都というコンサートホールに向かった。
スターバックスで買った飲み物とおやつを食べながら、
しばらく休憩した。

rohmtheatrekyoto.jp

15時にホールに入った。
じつをいうと今回の京都ゆきはこれが目的。

京響プレミアム 岸田繁「交響曲第一番」初演 京都公演 | 夢番地


くるり岸田繁さんが初めて交響曲を作ったというんで。
東京でも公演がおこなわれる(もうおわったかな。)のだが
そっちは仕事でいけないので、
世界初演となる 京都公演のほうに行こうと考えたわけだ。
ちょうど、オーケストラの生演奏がひさびさに聴きたいと
おもっていたところだったし
くるりも、わたし好きなので。

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聴いた感想としては、
正直、期待したほど、よいものではなかった。
変化にとぼしくのっぺりとして冗長。
美しい和音が気に入って何度も何度も響かせてみたくなったみたいな
とくに意味のないリフレインや、必要性のかんじられない
編成的な厚みがやけにかんじられてちょっと聴いていてしんどかった。
たいくつでちょっとねむくなった。
なんにせよもっとチャレンジ精神に満ちた
変化と躍動感のかんじられる音楽が ききたかったような気がする。

Tanz Walzerなどでききおぼえのある楽曲が
断片的に盛り込まれていて、それを聴くのはたのしかったが、
アレンジがどうもださかった。
ブレーメンとかもっとカッコイイ曲だとおもったんだが。

全体的なイメージとしては、
音楽的才能のある男子高校生が
はじめて書いた交響曲 みたいなかんじをうけた。
説明を求められても困る。
ただそういうふうに感じたのだ。

やっぱり岸田繁はロックだよ。
でも、べつに、本人がやりたければまた
オーケストラ曲にチャレンジすればいいんじゃないかとおもう。
「きくだけ耳障りな不愉快な音楽だ」とまで
感じたわけではないし。作り手の熱意は感じられたので。ひしひしと。
やればやるだけもっと良くなるのかもしれないし。

京都市交響楽団の演奏はかなりよかった。
ああいうちょっとメタリックな響きのするオーケストラは
たまに聴くぶんにはたのしい。いつもだとしんどいけど。

ホールを出たときには相当本降りの雨がふっていてまいった。
暗くなると街の様子も変わって見えてどこがどこだかわからんし。
ホールのまわりをむだに一周して 交番を発見し
はたちそこそこの女性のおまわりさんに
京都駅にいけるバスがとまるバス停の場所をおしえてもらい
バスをつかまえてようやく駅までもどれた。
おみやげを買ってぶじに京都を出発した。

最後だけちょっとあせったが
基本的になんの問題もなく1日 京都を楽しめた。
最大の目的であったコンサートについては
微妙な感想をもって終了してしまったが
朝からずっと京都観光をゆっくりと楽しめたのはよかった。
新幹線ではちょっと寝てしまった。

また来年1回くらいは京都にいきたい。
こんどは宇治あたりをまわりたい。