BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

大妖怪展をみにいった。「ロスト・バケーション」はよかった。

「大妖怪展」(江戸東京博物館:両国)をみてきた。

yo-kai2016.com


かなりの盛況だった。でも伊藤若冲展みたいな 館外までお客の列がのびてる、といったほどではなかった。ふつうよりまあかなり混んでるというかんじ。20分も待てばチケットは買えた。
土偶から国宝から妖怪ウォッチまで
日本の妖怪やお化けにかんするいろんな絵画作品がみられた。
とくに江戸時代に入る前のころの だれが描いたかわからないような
妖怪図とか謎の虫の絵とか 「1か月間 毎日家に妖怪が出続けて それに耐え抜いた16歳の少年の記録」というわけわからなすぎる絵巻などは よかった。
どこから着想をえたのかわからない 謎すぎる絵柄がじつにたのしかった。
虫?というか妖怪?なのかなんなのかわからないが
「へんな生き物」図鑑みたいなのがあって、
そういうのの絵がほんとにかわいいんだよね。
画材が貧弱で描写も未熟で 題材もトンデモなのだが 
ヘタクソだからこそかえって 怖さ不気味さがひきたつようなかんじがあった。
あとすごく、描きかたがフリーダム。すばらしい。
江戸時代以降になるとみんな絵がうまくなりカラフルにもなるので
何を描いているのかはっきりわかるし 今みても斬新でカッコいいものばかりだが
うまくなっちゃったぶん 小さくおさまっているようなかんじはした。
葛飾北斎歌川国芳月岡芳年などはさすがの画力だったが。
鳥山石燕も鉄板。

自分が好きな河鍋暁斎の絵もいくつかあってうれしかった。
「化け化け学校」とか(^^) たまらん(^^)

あとで河鍋暁斎のガイコツ絵のTシャツを買った。
(ガイコツ絵は展示には含まれていなかったが。)
カッコいいんだわ。これが。
わたしと直接会う機会がある人は この夏はきっと
わたしがガイコツTシャツを着ているところを何度もみるだろう。

おもしろかったのでぜひみなさん行ってみてください。
オペラグラスを用意し、かかとの高い靴をはきましょう。
それか肩車かおんぶをしてくれる背の高い人をつれていきましょう。
とおくからでも見えるようにね。


地元に帰ってきてからは映画館にいって
「ロスト・バケーション」(2016年、ジャウム・コレット・セラ監督、米国)
をみた。

movie.walkerplus.com


おもしろかった。すごくよかった。
インデペンデンスデイ・リサージェンスを
観るかどうしようか迷っているのであれば、
そっちはこの際観るのをやめて
「ロスト・バケーション」を観るのでもいいんじゃないかな?


知る人ぞ知る秘密のビーチでサーフィンしていた女の人が、
突如 サメの体当たりをくらい 沖の岩場になんとか避難するんだよね。
足にかなり重いケガをおって。
サーフィンの板はどっかにふっとんでいってしまった。
どうもちょうどサメがクジラをしとめた「食い場」に
侵入してしまったらしく、まだ新しい クジラの死体がすぐそこに浮いている。
女性の足から出血しており その血のにおいにもひかれるのか
サメはものすごく気が立って興奮している。
そして クジラの死体のある食い場と 女性がいる岩場とのまわりとを
飽かずぐるぐると旋回するようになる。
岩場はごくちいさくて、満潮になると水面からちょっと顔を出すかどうかというくらいになってしまう。
浜辺まではほんの200メートルくらいだが
ケガした足では早く泳げないので 
サメから身を守りながら逃げきることはできそうにない。
秘境のビーチなのでめったに人がこない。
まったくこないわけじゃないんだが 助けはえられないまま。
ケガをおった足は 感覚がなくなりみるみる壊疽をおこしていく。
彼女はこのまま 力尽きて死んでいくしかないんだろうか?

という 物語。

極限まで無駄を削ぎ落されたいわゆるワンシチュエーションもので
主演の女優さんに自然に釘づけになるので
集中してみられるかんじですごくよかった。
またこの女優さんがとってもきれいなんだこれが。

映像も音楽もカッコいいし演出が凝っていてよかった。

それにしてもこの映画に関するいろんな批評やほかの人の感想を
ネット上でいくつか読んだけど、
どれも解釈をまちがっているようにおもえてならなかった。
この映画 わたしはもっと高く評価していいとおもう。
なぜ水着美女とサメのバトルとかそんな
やすっぽい言いかたをするんだろうか。
水着の美女がサメとバトルしてることはたしかだが(^^)
でもそんなやすっぽい言葉で表現されるべき映画だとは
わたしはおもわなかったけどなあ。
それに 彼女は「楽しい休暇を過ごす」ためにあのビーチにきたようには
わたしには とてもみえなかったけどね。
哀しみとうまく向き合うことができなくて すべていったんほうりだして
ほんとはそんなことしたって状況は何も変わらないと わかっているのに
逃げてきたようにおもえた。
映画をみていたとき、「ファミリーツリー」や「ゼログラヴィティ」に
でてきた登場人物たちが心にかかえていたような
哀しみの存在をかんじて とてもいたましいきもちになったけどな。
主人公の女の人がサメから身を守るために逃げ込んだ沖の岩場は、
満潮になるととたんにアップアップになるその場しのぎなかんじが
彼女自身の人生の状況ともかぶっているようにおもえて
はやく安心できるところに彼女がたどりついてほしいと
願いながら みていたけどな。 わたしは。

なんか みんな わかってないかんじがしたね。

そんなわけでロストバケーションはおすすめですな。

この夏はほかになにをみようかな。