BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

『ブラッククローバー』が破壊的につまらない-160719。

アルスラーン戦記と モブサイコ100
ベルセルクのアニメーション版が
もうはじまっているんだな。
まだどれも 観始めていないんだけど
時間ができたら動画共有サイトなどで
まとめてキャッチアップしたい。
ベルセルクのアニメ版が 
聖鉄鎖騎士団、ファルネーゼのところから始まるときいて 
それはちょっとおどろいた。
作る人によっていろいろ解釈があるものだ。
たのしみだなー。
すきなマンガがアニメーションになるのは
ほんとにうれしいよ。
マンガは音がないし動かないけど
それがアニメになると 
しゃべって動いてるところが観られるから。
あと 読んでも理解できなかったところとかが
アニメだとわかりやすくなってて理解できたりするし。
大胆に換骨奪胎がなされるからこそ
「こういうことが言いたかったのか!」とか
新たな発見ができたりする。

それにさいきんのアニメは
絵も音楽も動きもかっこよくて
演出もおしゃれで、驚かされることばかりだ。

いま週刊少年ジャンプ
ブラッククローバー』というマンガをよんでいるが
残念だがこれはちっともおもしろいとおもわない。

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ふつうにまじめに、ちゃんと描かれている
マンガだということに異論はないが、
いかんせん独創性が 
かけらもかんじられない。
こう言っては申し訳ないのだが、
『ワンピース』を
おもしろいと言って嬉々として受け入れる読者たちが、
なぜ同じマンガ誌上に
ブラッククローバー』のような作品が
存在することを容認しているのか 
正直言ってまったく理解できない。
ワンピースをおもしろいと思っているんだよね?
だったら『ブラッククローバー』は
読めたもんじゃないと思うのだが。

わたしは、「ファンタジー」の世界には、
「仲間」とか「あきらめない」とか
そういう、今の価値観の言葉を
不用意に持ち込むべきじゃないとおもう。
ブラッククローバー』には、
「あきらめないのが俺の魔法だ!」
「石ころは石ころでも 
 おれはダイヤモンドを砕く石ころだ!」
なーんてのがあったが
正直言って噴飯ものだ。

現代の現実世界を舞台とする
スポーツマンガとかだったら 随時 
必要に応じてそういうセリフも
使って良いとおもうが。
よっぽどうまいこと作りこんでくれないと
ただでさえファンタジーには 入り込みにくいのに
「現代」を感じさせるワードを 
鈍いセンスで不用意に挿入されると
興覚めしまくるから やめた方が良い。

「仲間」「友情」「勇気」
そんな言葉をわざわざ使わなくても
まさしく「仲間」「友情」「勇気」を
伝えてくるファンタジーこそ 
すごいとわたしはおもうがな。
ついさっき書いたけど『ベルセルク』とか。
うしおととら』とかすごい。
進撃の巨人』もいい線いっている。
進撃はちょっとちがうか。

それとも今の少年少女は
はっきりと 
「仲間」「友情」「勇気」とかはっきりと
書かないと そういう概念を理解できない、とでもいうのか?
だとしたら、へそで茶が沸く。
若者の感性を信用しないで描かれた少年マンガ
いったいどこが少年マンガなのだ。