BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

プータロー4日目 「おおかみこどもの雨と雪」(2012)。「夢売るふたり」(2012)。

無職生活4日目
9月18日。


なんだか、無職とかわざわざ書くと、
ちょっと悲しくなってくるなあ
まあもうしばらく続けるか。
気分的に。




プータローらしく昼から映画を2本も観てきた


おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督、日本、2012年)

夢売るふたり」(西川美和監督、日本、2012年)


どちらもとてもよかった。

前者のほうが問答無用の感動作だった。

f:id:york8188:20161225203146j:plain



movie.walkerplus.com



なにが泣けるのやらわからなかったが
最後のほうは鼻がツーンツーンとなり通しで、
涙がでるのをとうていがまんできなかった

いやすばらしい

あの、おおかみこどもたちの可愛らしさといったらなかった。
すごくかわいい(T_T)

あと、風景の美しさ。
目にしみるようなあざやかな色彩


小さい頃は、女の子の雪ちゃんのほうが、動物的で、どう考えてもオオカミ寄り。
自分のオオカミとしての性を解放することを、ぜんぜん恐れていなかった。
だれに教わったわけでもないのに。

男の子の雨くんはナイーヴで大人しく、甘えん坊で、
いかにも保護してやらなきゃいけない、人間の子っぽかった。


それぞれの傾向が、ふたりが大きくなってきてから、
はっきりと逆転したのは、はじめ、意外な展開におもえた。


でも、そうなるべくしてなったなと、じきに理解できた。


また、雪ちゃんのほうが、長じてからはまだまだ
親が守り導く必要がでてきて見えたのに、
お母さんがあのとき、雪ちゃんのほうに行かず雨くんを追いかけたのが、
はじめ理解できなかった。

観ている側としてはそのあたり冷静なので、
雨くんはもう自分の道を選び取って進み始めている、
ということが、観ていてわかっていたから
なんでそれがお母さんにはわからないのかと
いらだちすらおぼえた。


けれどもそれについても、あとでちょっとはわかった。


お母さんにとって雨くんの成長は
早すぎてとても追いつけなかったし、
気づいていたけど認めたくなかったんだなと。

それで追いかけてしまったんだなと。

雪ちゃんとの時間はまだすこしあるけど、
雨くんとの時間はもうあのときしか残されていない、
と本能的に、わかったから。


雨くんは
末っ子であり息子だ。また、幼い頃はもっと甘えたな子だった。
(お母さんとしては可愛くて構いたくてしかたない)
亡きお父さんに非常によく似た外見をしている。
(お母さんとしては、夫を早くに亡くしたぶん、夫に似た息子を手放したくない)
でも雨くんはほんとうはずっと前から、
なみはずれて内省的で、早熟な子だ。

自らの内なるオオカミに、
実は姉の雪ちゃんよりも敏感に気づき、受け入れ、親しんでおり、
またある時期からはかなり積極的に「育てて」きてもいた。

そのことは、雨くんの心身が人間の10歳ではなく、
オオカミの10歳により近い形と速度で成長することを、いっそう促した。

お母さんは雨くんがすごく早く成長していたことや
人間としてじゃなくオオカミとしての自分のほうを
選び取ろうとしていたこと、
もういつ親元を旅立ってもおかしくないのだということを
受け入れる準備が間に合っていなかったんだろう


状況的に、そうせざるをえなくなってからやっと
あわただしく 息子をおくりだす心の準備をしているように見えた。


よく考えると
どんなに前もって知らされて、じゅうぶんに時間が与えられたところで、
親が我が子を自立へと送り出す「準備」なんて
たぶん、できるもんじゃないんだろう。


親になったことがないわたしだけど
なんだかそれは感じた。


きっと親という立場になってみなくてはわからない、
ものすごい体験なんだろうな。
子どもを育てて、巣立たせるというのは。


あのお母さんはすごく若いうえに
オオカミと人間のハーフをふたりも育てるという特異な境遇にありながら
そのわりにはパニックや不適応を起こさずに
かなり上手にのりこえたもんだとおもう



雨くんのほうもそうだが、姉の雪ちゃんの成長の描写もすばらしかった
あの雨の日の、教室の場面はかなりこう・・
一種のセクシーさというか なにかすごく危うい良さがあった。
息をのむような美しい場面だった。


あれはよかった・・
うまい・・





とてもすてきな映画だった。
音楽も、やさしくて、なおかつどこか容赦なくて、映画にぴったりだった。




日本のアニメーションって宮崎駿監督ばかりじゃないんだね。







夢売るふたり」もおもしろかったが
西川美和監督の映画としては、まえに観た「ゆれる」のほうが強力に胸にくるものがあってよかった気がした。

movie.walkerplus.com



f:id:york8188:20161225203302j:plain



おおかみこどもの雨と雪」を観たあとで観たので
疲れててあまり集中できなかった、というのもあったかもしれない(=_=)



うーん。
いや、決して、悪くはない
おもしろかったと思う。
共感はあまりできなかったけど。





映画を1日に2本とか3本とか観るのは
もっと元気なときがいいみたいだね。