BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

お買い物。服飾にかんする少しの意見。

買い物してきた。
カンタベリーなんとかニュージーランドという
アウトドアウェアのお店で見かけたポロシャツに、
一瞬で惚れた。
すこし厚みのあるしっかりした生地と、品のあるグレーが、
わたしにとって最高であった。


お金にものをいわせて即刻わたしのところに来ていただいた。
(要するに買った。)


あと、6年くらいはきつづけてるPUMAの、ハイカット型の黒いスニーカーに、
一昨年くらいから両足とも穴が空いていて
中敷きも完全に破れており
ちょっと雨でも降れば床上浸水は必至の状態だった。
早くなんとかすべきなのはわかってたが
あとまわしにしつづけていて、
ようやっと重い腰を上げ、きょう新しいのを探してみた。
1日あちこち歩いたすえ結局またPUMAに。

三重県出身で5か月前にこちらにいらしたという、
お国なまりがすてきなイトウさんという店員さんに、
全面的なご協力をいただいた。

わたしがはいていた、穴があいてるボロボロのPUMA、
略してボロプーを見て、
これは何年発売のなんというモデルですね、と、
にこやかに言い当てたのがすごかった。
かっこよく見える上に、足首のケガの予防にもなる、
ひもの結び方を教えてくれた。
同じスニーカーでも、男女で、
さまになる履き方が違うのだということも、
初めて知った。

ちなみにわたしが買おうとしていた品物は、
アウトレットで4000円もしないものだった。
そんなお金にならない客のためにこれほど親切に対応してくれた。

お若いが、まぎれもなくデキる店員さんだった。

それで、このイトウさんにお金を払おうという気持ちになった。

それに、たぶんわたし、PUMAが好きなんだろうな。
NIKEとかリーボックとかアディダスとか、いろいろ物色したんだけれども、
頭のどこかで結局はじめから、PUMAを意識していたような気がする。

もう、今日買ったPUMAがボロプーになったら、
迷わずPUMAのイトウさんのところに行けばいい。




来週末、旅行の予定もあり、
ほかにもいろいろ買い物をしたけど、
なにやらきょうはどこに行ってもすてきな店員さんに当たって、
らくに買い物ができた。


話しやすく、要求をよく理解してくれて、
損得ぬきに親身になってくれる人がいい。
言葉遣いやあいさつのしかたにヘンなクセがなく、
さわやかな人がいい。
わたしに合わなければ合わない、できないことはできないと
ハッキリ言ってくれて、
代わりの良い提案をしてくれると、なおいい。

その道の知識が豊かで、トレンドをよくわかっており
いろいろアドバイスなんかしてくれると最高。


店員さんのそういう能力や営業努力がこちらにうまく響いて
しかも品物が良ければ、
多少お値段が高かったりしても、
わたしなら買う。




わたしも顧客にとってそういう取引相手になれるように、仕事をがんばろう。








ところで街ゆく人々を見ていて
まえから思っていたことを今日また思ったから、
忘れないうちに書いておきたい。


高校生から大学生くらいの若い女性がよく持っている、
白いレースの縁どりがついた革のカバン。
しかも革があきらかにニセモノの、あれ。


あれ、ヘンだろ。

革とレースが属性的に相容れないのはもちろん
(革張りのソファーにレースのカバーがついているのを、
学校の校長室や企業の応接室で見ないでもないが、
センス的にアリかナシか考えたら・・)

それよりなにより、革が完全なるニセモノだというところが痛い。

赤毛のアン」みたいなオールドカントリー系、
ふわふわ系・・いわゆる「森ガール」?のおしゃれが流行ったときの雰囲気を、
まちがって解釈したへんなデザイナーのへんな発想が、
どこでどうまちがったのか不幸にも受け入れられてしまった
その結果があのバッグなのだろうが、


本革を取り入れた一流ブランドなどのラインでは
あの手のデザインのものをまったく見かけない、
という事実からかんがえて
一流ブランド側からしてみたらまったく論外の発想ということだろう、
あの、革とレースというのは。

いやそんなことはいいとして

わたしはあれを見る度に
なんか、ぶたさんや牛さんじゃない
(あるいは脊椎動物ですらない)ほかのいろんなもののお肉の、
とびきり質の悪いのを寄せ集めたのを、
こねたものを連想して、気分がわるくなる。
「おいおい・・まさかそれをハンバーグにするんじゃないだろうな」
みたいな。


あのバッグを提げて街を歩いているお嬢さんたちの親御さんは
「そんな悪趣味なものを持つもんじゃない」
と娘に言わないのか?


わたしはおこづかいで服などを買うようになったはじめのころ、
母に強く教え込まれた。

アクセサリーやカバンなどの服飾品で、
誰が見てもイミテーションとわかるようなものを持つことを、
恥ずかしいと思え。
そういうものを持つくらいなら何も持つな。
ちゃんとしたものを自分で買える立場になるまで、
がまんしろと。

どこのお嬢だといわれるかもわからないが 
どこのお嬢でもない。
だが、わたしは大人になったいま、
母がそうわたしに教えたのは 
少なくともまちがいじゃなかったと思ってるし

いまでも、(大筋で、)母のいったことを守るようにしている。


あの革にレースをあしらったカバンを持ってる本人は
ほんとにあれがすてきだと思って持っているのかな?


ヘンだろ!

ヘンだとおもっているということを、わたしはここに明言するぞ!



でも、ま、

おそらく彼女たちはあのカバンを じきに使わなくなって、
リサイクルショップに売ったりクローゼットにしまいこんで忘れちゃうんだろうが、
いつかふとしたときに
学生時代へんなもの持ってたなーとか
あれがいいと思っていたんだよなーとか
苦笑交じりに思い出したりするんだろうな


社会人になって 自分でお金を稼ぐようになって
服飾品にかぎらず
「きちんとしたもの」をそれなりに持てるようになったとき
はじめて何かに気付いたりするんだろうな。

いやすごくわかるよ、それは(^^)

まあ 6年前に買ったスニーカーを穴が開いたまま履き続けてきた者が
なにいってんだ!!!ってかんじですがね。