BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

「キラー・エリート Killer Elite(2011)」。

キラー・エリート
(原題:Killer Elite ゲイリー・マッケンドリー監督、2011年、米・豪)

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観てきた。
まあまあかな。
渋い映画だった。

ヒューマンものというには人間の内面をそんなに描いていないし
かといって派手なアクションを求めて観て、満足できる内容でもない。

この映画を駄作と評する向きがあっても、
べつにわたしはおかしいとおもわない。

ただ、駄作にも光るところはけっこうある。
だいたいどんな映画にも、好きだなあかっこいいなあと感じる場面は、みいだせるものだ。
(ごくまれに、ぜんぜん見つからなかったりするが)
2時間中、1時間55分くらいまで「平凡」でも、
のこり5分にあたる部分を、好きだったなあとか思えたなら、
それは自分にとって、価値ある映画体験といっていいんじゃないかとおもう。



ざらざらしたような手触りとほこりっぽい空気感、
男性的な画がかっこいい映画だった。


ジェイスン・ステイサムは、いつ観ても、どう見ても、
まごうかたなくハゲてるけど、
かっこいい。

おもいかえしてみるとこの映画、俳優さんの薄毛率が高かったなあ。

ざんねんな頭部をお持ちの俳優さんが、
脇をかためまくっていたので
髪の毛がないのにむちゃくちゃ男前なステイサムが、
それこそぶっちぎりの存在感をはなってみえた。

ロバート・デ・ニーロも歳をかさねるごとにいい男になるな。
といってもわたしがその名をちゃんと知ったころには、
すでに彼はいい歳だったけど。
貫禄がすごい。
なんなんだろう。あのどっしりとした安定感。
ほんとに何人か、人を殺したことがありそう。
わたしは「においフェチ」とかではけっしてないのだが、
この人のすれちがいざまの体臭ならば、すすんでかいでみたいような気がする。
花のようなにおいがするだろうとはおもわないが、
かいで後悔することはないような気がする。
お父さんみたいなにおいなんじゃないかな。


クライヴ・オーウェンは観るたびにルー大柴に似てくるし、あごと眉間が割れてくる。
キング・アーサー」のときは、
まだそんなにルー大柴に似てるとも、あごと眉間が割れてるともおもわなかったのに。
彼はどちらかというと、いいようもなくうさんくさい顔をしているし、
もっと軽めというか上質なB級アクション(つまり最強に最低ということ)
などに出た方が、はまってみえる。
シューテム・アップ」みたいな、ああいうの。まさにああいうの。


キラー・エリート」は「エクスペンダブルズ」と
根っこの部分がすこしかさなっていたかもしれない。

軍人として首までどっぷり戦場の血の海につかってきた者が
戦場をはなれたらどう生きていくのか。
「足を洗う」ことができるのかどうか。

ステイサムが演じたダニーが、もと軍人だったかどうかまでは
映画を観ててもわからなかったが、
ダニーは現在、依頼をうけて人を殺し、お金をとる仕事をしている設定。
傭兵兼殺し屋、というかんじだ。
しかし仕事中に、あるアクシデントにみまわれて、いよいよ嫌気がさした彼は
殺し屋の仕事から足を洗う。
数年後、森のなかの廃屋を自力で改修し、そこでしずかに生活していたダニーは
殺し屋稼業の師匠にあたるハンターという男(デ・ニーロ)が、
むりな仕事に手をだして失敗し、依頼主に拘束されていることを知る。

殺しはもうやりたくないダニーだが、
師匠の解放を条件に、師匠が失敗したその仕事を引き受けることに決める。

依頼主はアラブの砂漠地帯の族長。病気で余命いくばくもない。
彼はオマーン紛争において、英国特殊部隊SASの隊員に3人の息子を殺されていた。

「自分が生きているうちに、息子を殺したあのSASの野郎をみつけ、
事故にみせかけて殺害せよ、
ただし殺すまえに息子を殺したことを自白させて録画し、
それを証拠として自分のところに持ってこい。」

という依頼内容だった。

SASというのは米海軍の特殊部隊もしっぽをまいて逃げ出すレベルの、
英国陸軍の精鋭集団だそうで、
そこから特定の人物をさぐりあてて殺すなど至難の業だという。
仮にいまもその人物がSASの一員ならば、
SASがうようよいる拠点に乗り込んでいくはめになるし、
仮にその人物が退役しているとしても、
「もとSAS」であることにはかわりない。
軍隊1個引き連れていくくらいじゃないと
そしてそのうち大半を死なせる覚悟でもないと
とうていこなせる仕事じゃない。

ベテランとはいえハンターひとりでできる仕事じゃなかったのに、
高額の報酬がほしかった彼は ひきうけてしまったのだった。

ダニーは何人かの仲間をあつめて仕事をはじめるが、
まもなく、だれか(オーウェン)が
自分たちを監視し仕事をじゃましていることに気づく。

じつはこの仕事には
いろんな人物、いろんな立場の、利権の問題がからんでいて

そのために
裏切ったり裏切られたり
まあ映画を観てるほうとしては
「ありそうだな」って思わなくもないかんじの流れになっていく・・


ダニーのターゲットになった者たちの「現在」が、それぞれに悲惨だった。

ダニーのように、過去の体験に心身ともに傷ついていたり、

うまいこと富と名声をえて愉快にやっているつもりでも、
じつは後ろ暗い商売に手を染めていたり、

なんというか。
観てて
「あーあ(T_T)」
というきもちになるような人間ばかりだった。


観てスカッとする映画ではない。どっちかというと悲しくしんどいきもちになった・・


けど出てくる軍人たちや暗殺者たちは全員プロフェッショナルなわけなので
彼らの仕事っぷりはさすがに緻密で、パーフェクト感があった。
ミスを未然にふせぎ、無関係の人は殺さない。

わたしにはあんな神経をつかう仕事はぜったいできない・・

オーウェンとステイサムの対決のところがすごかった!


各国の軍属特殊部隊や、クライムサスペンスものに興味がある人にはたのしめる作品かとおもう。








じつにへんな話なんだけど
わたしは映画がだいすきである一方で
これまでは、映画を観てハラハラしたりビックリしたりするのが
あまり好きではなかった。

自分がすごくすきなキャラクターが映画のなかで泣いていたり、
死んだりするのを観るのがつらいから、そういう思いをしたくなかった。

だから、おかしな話だが
ストーリーやだいじなネタの部分をあらかじめ全て知ったうえで、
観るようにしていた。

そうすれば、たとえばだれが途中で死ぬかとか、
どこでなにが爆発するかとか、
知っているので、ショックが軽減される。

または、人が死んだり建物や車が爆発したりしなさそうな映画を、
選ぶようにもしていた。

いったいなんのために映画を観てたんだ、というかんじだが、
なんのためだったんだろうね(-_-;)
わたしにもわからないよ!

でも理由なんかどうだっていい
好きなものは好きなんだからしかたがない。
ちがうかね(-_-;)?



1年半か2年くらいまえまではそんなかんじで、
映画にたいしてきわめておかしなアプローチをしてた。


けど、いまはあんまりそういう予防策を講じない。


もう、ためらうことなくビックリし、ハラハラし、ショックをうけ、
笑うし、むかつくし、共感して泣いたりすることにしている。

いまでは
「感動できる」と、観なくてもわかるような「テッパン」ものよりも
「これってどうだろう・・もしかしてすっごくつまらないかもしれない・・でも興味ある・・」
と、期待と不安が半々というような映画を、すすんで観たい気がしている。




まだまだ7月の六本木も、10月のエクスペンダブルズ2も遠い。

これらが待ち遠しいことは確かだが

ほかの映画も楽しみたい。

この命ある限り、たくさんの映画を観ていきたいとおもう。
理由はとくにないけど(-_-;)