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BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

「アンネの追憶 MI RICORDO ANNA FRANK(2009)」。熱狂の日。

きのう、友だちと有楽町に行った。
有楽町スバル座
アンネの追憶」という映画を観た。
(原題:MI RICORDO ANNA FRANK ミゲル・アンヘル・ビバス監督、2009年、伊)

movie.walkerplus.com




言語は英語だった。


純粋に、映画としてどうだったかといえば、

ターゲット年齢が自分の年よりかなり低かった。
中学生から高校生くらいむけに思えた。
作った側としてはそのつもりはなかったかもしれないけど。

それで少しものたりなく感じた。

自分が観るにはちょっと浅かった。
ちょっと描写が甘かった。
ごく、こまかいとこだけど、
史実とかけはなれていて気になったとこが少なからずあった。

そして、故人とはいえ アンネが天使のようにいい子に描かれすぎてた。
いや、けっして、じっさいのアンネが悪い子だったといいたいわけじゃないんだ。
あれはたぶん「こうであったと思いたい」という
わたしたちの理想としてのアンネ像だったんだろう。


すっごいかわいかったけどね。


いろいろ書いたが、
けどもこの映画がつまらなかったとはおもわない。
つまるとかつまらぬとかで評価すべき映画じゃないかもしれないが、
それでも「けっしてつまらなくはなかった」。


わたしはアンネのお父さんに心から同情するし、彼を尊敬する。

ずっと、アンネのお父さんの視点で映画を観ていた。
彼の思いを想像すると、たまらなくなった。

アンネのお父さんは強い人だった。
アンネがお父さんのこと大大大好きだったのもよくわかるよ。
彼女、お父さんのことほんとに大好きだったんですよ。


一家でただひとり、ほかのだれでもなくお父さんだけが、生還したことに、
意味があったのか、意味はなく偶然だったのか、
それはちょっとわたしにはわからない。

けどお父さんが生還し、
あのときなにが起こったかを後世に語り継ぐ人として、
のこりの人生を生きてくれたことに、
わたしは感謝している。

それに、
ほかのだれでもなく彼が生き残ったこと自体は、
偶然だったのかもしれないが、
自分で意味を作り出したと言えるのではないか。
のこりの人生をしっかりと意志的に生き抜いたことによって。
むだにしなかった。
生きようという気をうしなっても、
おかしくないほどの目にあわされたにも関わらず。











映画館を出て、有楽町のセレブな街並みをひやかして歩いていたら、
東京国際フォーラム
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」会場にいきあたった。

ついこのまえ、行きたいなーと思ったことがあった。
けどチケットがとれるという気がしなくて、
ただ行きたいと思っただけで終わっていた。

ラ・フォル・ジュルネ、ご存知ですか。


日本最大級の、クラシック音楽の祭典。
フランスのナントで90年代後半くらいから
毎年開催されてる音楽祭が本家本元。

わが国でも毎年ゴールデンウイーク中、
東京国際フォーラムをメイン会場に、催されていて、
熱狂の日」という呼び名もある。


これすごいんですよ。
国際フォーラムA~Dまですべてのホールで、
朝から晩までいろんなコンサートがひらかれている。

有料のも、無料のも、いろいろあって、
1つのパフォーマンスが長くても1時間しないので、
国際フォーラムじゅうをあちこち歩き回って、
いろんな演奏を聴きまくって、1日遊べちゃうの。
有料コンサートを1回聴いてその半券を持っていれば、
フリーパスで聴けるパフォーマンスもあったりする。


しかも有料コンサートも、安い!
1コンサートがS席(最上等席)でも3000円前後。
ふだんならこんな値段ではぜったい聴けない演奏家、セットリストなのに、だ。

かなりたのしい、わくわくしちゃうお祭りだ。
クラシックに関心がない方でもこれは行けば楽しいとおもう。
赤ちゃんや小さな子が入れるコンサートもたくさんあり、
入れなくても託児サービスが完備。
家族連れも安心。

全国の有名店、人気店があつまる屋台村がでていて、
ごはんもいろいろ食べられる。



そんなラ・フォル・ジュルネなので、
どのコンサートもソールドアウトだろうなとおもってたんだけど。

せっかく通りかかったんだから、
無料のパフォーマンスだけでも聴けたら聴いてみようと、
会場にはいりこみ、
いちかばちか 今からでもとれるホールイベントがないか見てみたら、
あった。
じっさい、全日程の9割ちかくが売り切れではあったが。

ラフマニノフの合唱曲「晩祷」と「鐘」。

今年のラ・フォル・ジュルネは「ロシアの祭典」で、
ロシア民族音楽やロシア人作曲家たちの音楽が、会場じゅうにあふれかえっていた。
たとえばチャイコフスキーストラヴィンスキープロコフィエフ、など。

ラフマニノフもロシアの作曲家だ。

S席とれた。聴いてきた。
いやよかった。
最高。
こんなのそうそう聴けるもんじゃない。


得した気分。気分でなくほんとに得しただろう。


外の「キオスク」という小舞台で一定時刻ごとにおこなわれる
無料パフォーマンスも
ふたつほど聴いてきた。

ひとつはロシアの民族楽器のグループ。
ニコニコといかにも気楽に演奏しながら、
手元でさばく超絶テクニックには驚かされた。

あちらさんの民族音楽には、
うんとゆっくりのテンポからだんだん速くなって、
最後にはめちゃくちゃなスピード感で
駆け抜けて終わるようなシーンがよくある。
それから、曲がおわったように見せかけてまた始めてみたりするアドリブ感覚とか。
そういう、日本でよく聴かれる音楽にはまずない要素が全開の、
たのしいステージだった。

聴衆が手拍子なんかをしたくても、いまいちついていけないのをみて、
演奏家のみなさんがあきらかにおもしろがっていた(^_^)

もうひとつは、トランペット5重奏とピアノの6人グループによる演奏だった。

こちらはみんな今年の春に音大を卒業したばかりとのことで、
緊張していたように見えた。
初々しかった。
うまかったけどまとまりと華やかさ、楽しさという点は今後に期待。


そのほか、地下階の展示会場ではCDやグッズなんかが買えたほか、
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」のオーケストラ生演奏も聴けた。





うーん。まさに熱狂の日




来年のゴールデンウイークはみなさまもぜひ(^^)