BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

映画の感想-「マリリン 七日間の恋 My Week with Marilyn(2011) 」-120326。

「マリリン 七日間の恋」
原題:My Week with Marilyn 
サイモン・カーティス監督
2011年、英・米

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movie.walkerplus.com
それほど良いとは思わなかったが、
それはただわたしが、
恋愛ものの映画に興味がないからかも。

「ウエストサイドストーリー」
マディソン郡の橋」のように
ものの数日で激しく燃え上がり、
周囲のなにもかもを巻き込み、
自分の人生をも破壊するような
恋を描いた物語では、なかった。
ふたりのあいだに芽生えたものが、
恋かどうかも、微妙におもえた。

すくなくともマリリンのほうは、
コリンを愛しているようには見えなかった。
むしろ本気で人を愛することが
どうしてもできなくて、
愛されることのみを求めてしまう
自分に、苦悩しているように見えた。

ハリー・ポッター」シリーズの
ハーマイオニーエマ・ワトソンが、
脇役で出演していた。
あいかわらずかわいかったけど、
必ずしも いなくても良かった。
衣装もお化粧も、似合っていなかった。
顔だちもたたずまいも現代的すぎて
昔の装いが はまらないのだ。
だがそれでは 現代においては
昔の映画がまともに
つくれないことになってしまう。
昔の表情、昔の装いを
つくれるのが役者であるとおもう。
主演のミシェル・ウィリアムズ
それだった。
昔のヘアスタイルやお化粧が
しっくり似合い
どの場面にもなじんで
怖いくらいだった。
マリリン・モンローを演じた彼女に、
釘付けになった。

劇中劇やダンスや歌唱シーンは、
すべてウィリアムズ本人が
やったそうだ。
魅力的すぎて、女神かとおもった。