BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

スティーグ・ラーソン「ミレニアム」(ハヤカワ文庫)。

去年にもまして花粉症が軽くなった実感がある。
目はかゆいし鼻もいつもとはちがうにせよ、どっちもたいしたことない。




きのう古本屋さんに行ったら「ドラゴン・タトゥーの女」の原作の
スティーグ・ラーソンミレニアムドラゴン・タトゥーの女 上」(ハヤカワ文庫)
があった。じつは、あるんじゃないかと期待して古本屋さんに行った。

このとき財布のなかには600円しか入ってなかったが本は400円だったので買った。

レモンイエローに黒字のタイトルが、おっしゃれーなデザインですてきだ。

おもしろい。

たぶんこれは映画よりはるかにおもしろい。
そして映画を観たからこそおもしろい。
リスベットは映画のあのリスベットを観ていだいたイメージそのままで、
違和感なく好きになれる。
彼女にまた会えてうれしい。


企業犯罪や政治とお金の問題がからむ、海外のミステリー小説なんて、
むずかしくて興味がなくて、読んでも自分にはぜったいついていけないとおもってた。

なのに「ミレニアム」を読みたかったのは
結局リスベット・サランデルが好きだからだ。

でもむりだなんて決めつけて読まず嫌いをしなくてよかったよ。
ついていけるよ。まったく問題ないよ。

翻訳者の腕にも敬意を表したい。
高度なことを、忍耐強く、だれにもわかるように砕きながら、
しかもまどろっこしくならずに、よくまあうまいこと訳してくれたもんだなとおもう。
海外文学の日本語訳を読むときのムズムズ感が、ほとんどないし。

ああーすてきだ


好きなことおもしろいことに取り組むときは、
いつもならできなかったり、やりたくないとおもってるはずのことが、できてしまう。

いつもぜんぜん働かせてない脳のパートが、ぎゅんぎゅん活動しているのを感じる!