去年にもまして花粉症が軽くなった実感がある。
目はかゆいし鼻もいつもとはちがうにせよ、どっちもたいしたことない。
きのう古本屋さんに行ったら「ドラゴン・タトゥーの女」の原作の
スティーグ・ラーソン「ミレニアム Ⅰ ドラゴン・タトゥーの女 上」(ハヤカワ文庫)
があった。じつは、あるんじゃないかと期待して古本屋さんに行った。
このとき財布のなかには600円しか入ってなかったが本は400円だったので買った。
レモンイエローに黒字のタイトルが、おっしゃれーなデザインですてきだ。
おもしろい。
たぶんこれは映画よりはるかにおもしろい。
そして映画を観たからこそおもしろい。
リスベットは映画のあのリスベットを観ていだいたイメージそのままで、
違和感なく好きになれる。
彼女にまた会えてうれしい。
企業犯罪や政治とお金の問題がからむ、海外のミステリー小説なんて、
むずかしくて興味がなくて、読んでも自分にはぜったいついていけないとおもってた。
なのに「ミレニアム」を読みたかったのは
結局リスベット・サランデルが好きだからだ。
でもむりだなんて決めつけて読まず嫌いをしなくてよかったよ。
ついていけるよ。まったく問題ないよ。
翻訳者の腕にも敬意を表したい。
高度なことを、忍耐強く、だれにもわかるように砕きながら、
しかもまどろっこしくならずに、よくまあうまいこと訳してくれたもんだなとおもう。
海外文学の日本語訳を読むときのムズムズ感が、ほとんどないし。
ああーすてきだ
好きなことおもしろいことに取り組むときは、
いつもならできなかったり、やりたくないとおもってるはずのことが、できてしまう。
いつもぜんぜん働かせてない脳のパートが、ぎゅんぎゅん活動しているのを感じる!