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BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

MOLESKINE

MOLESKINEモレスキン)のことなんかまるで知らなかったけどたまたま気に入って使ってるいまの手帳がじつはMOLESKINEだとあとで知ったんだよねー。

とかそんな「本能で違いをかぎわける人」をきどるつもりはない。

MOLESKINEを2年くらい前に初めて見て、知っていた。
雑貨屋さんかどこかで見かけて、
かたくてちょっとざらつく独特のてざわりと、
シンプルイズベストを地で行くデザインに
「これ、いいなあ。」と思ったおぼえが、たしかにある。

知る人ぞ知るアイテムらしいし
インターネットで検索すればいくらでも出てくるとはおもうが、

MOLESKINEとは手帳、ノートのブランドで
もともとフランスのちいさな文具店によって
ほそぼそと製作されていたんだけれど、
その文具店の倒産にともない、長年にわたり姿を消していた。
けれども、けっこういたファンたちの
「あの手帳はもう買えないのか」と惜しむ声にこたえて
イタリアの会社が技術を踏襲してまた生産しはじめた。
いま世界でつかわれてるのは このリバイバル後のMOLESKINEてことみたい。
なんとピカソゴッホチャトウィンなんかも使っていたんだって。
チャトウィンはマニアックだな。



今年、ちっちゃなMOLESKINEを1冊買って、使っている。

わたしはたぶん一生涯もう手帳といったら
MOLESKINEしか使わないんじゃないかと思う。
いまはそうおもっているだけで 気持ちは変わるかもわからないが。
なんにせよいきなりぞっこん惚れた。


この愛想も素っ気もない地味なデザイン。
わたしのは水色だが 
なんだかペンキかなにかペシャっと塗りつけたみたいな、
身もふたもない発色。
同じ色のゴムで 留めるようになっている(@_@)
ゴム!!

中身もひどいもので
マンスリーとウィークリー、
最後に数ページ、白紙のメモスペース。
あとは申しわけていどに
世界の時差一覧、通貨・単位一覧みたいなのがあるが
ぜんぶ英語表記で読みづらい。

すごすぎる。殺風景すぎる。

そのくせよく見るととても作りがていねいなのだ。
この独特の、かたくて、ちょっとざらつく表紙のてざわり、
なんの紙なのかわからないが、
角のところ、丸みにそってきれいにタックを寄せながら
カバーリングしているのが、手作業によるものなのはあきらかだ。
角を丸くしなければ、もっとカバーリングが楽だろうに、
あえて丸くしている点に心意気を感じる。

ページを開けば巻頭に
「この手帳を拾ってくださった方には謝礼○○ドル」
と書き込めるところがある。
簡素な手帳だが
使う人それぞれのものすごく大切なことどもが
書き込まれるのだということへの自覚と誇りが、
感じられるではないか。
感じたくなるではないか。

巻末には、紙で作った、しかもマチつきの、
ポケットがついている(@_@)
ここに何を入れろと言うのか、
ちょっと謎なくらいささやかなポケットだが。
でもポケットをわざわざつけてみた、その優しさ。

裏表紙にはちいさく、でもはっきりと、
MOLESKINEのロゴが型押しされている。

さらに、
なんとクオリティ・コントロールナンバーなるものが1冊ごとに発番されており、
買ったとき、ナンバーステッカーが添付されていた。
そんな手帳、なかなかないんじゃないか。

不器用なように見えて、
使う人をいっしょうけんめい気づかっているこのかんじ。
長年の試行錯誤のすえたぶん「洗練」の域にたっしたのだろう、
このシンプルさ。

MOLESKINEは、言ってみれば、ツンデレ手帳だ。
いや、いっそツンデレ手帳以外のなにものでもない。


単純さがむしろわたしにはすごく合っている。

どんなふうにつかっても、手帳に拒否されてないかんじがする。
わたしとわたしの手帳のあいだが、うまくいっていさえすれば、いいではないか。

マンスリーのところは、
わたしが買ったのはほんとうに小さい手帳なので、
書き込むマスがちいさくて、
予定をちょこちょこ入れることしかできないが、

ウィークリーのほうにはけっこう書ける。
観た映画や読んだ本の記録をいれるのにはもちろん、
たとえば自分がこんど文章にしたいとおもっていることがなにかあるとして、
それについての自分の思考の断片や、
手がかりにできそうな言葉を書き込んでおくのに使っている。
ほかのだれにわからなくとも、
自分だけは、なぜそれを書いたのか、見ればわかる。


いままでにも、手帳を使ってきたけれど、
なぜいままでは、こういうふうに
「自分の考えの種子をしまっておくところ」
「思考の帰る場所」として、手帳を使ってこなかったのかなとおもう。
そういうふうに使ってもべつによかったはずなのに。

いま、MOLESKINEの手帳にしてからは
あたりまえのようにやっている。
そうしてかまわないのだとなぜだか思える。


いやこれは
ほんとにわたしにはピッタリだ。
なんて使いやすいんだろう・・


人によるとは思うが、
クリエイティブなお仕事、
発想がものをいうお仕事、
芸術にたずさわっている方には、
もしかしてすごくよかったりするんじゃないかな。

そうだ、なんといってもピカソゴッホが使っていたんだから!





来年はまよわず大きいほうのMOLESKINEを買おう。
いや、やっぱり小さい方が持ち運びに楽だし小さいのにするかな。


両方買っちゃうかな。