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BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

「宇宙人ポール Paul (2011)」。

きのう、「宇宙人ポール」を観てきた。
(原題:Paul グレッグ・モットーラ監督、2011年、英・米)

 

movie.walkerplus.com




吉祥寺バウスシアターという映画館で、
吉祥寺のちかくにすんでいる友だちといっしょに観た。


最高。最高。
観たかいがあったよ。

自分にしてはめずらしくSFもので
観てみたい!!と思った作品だったので
観るのをとてもたのしみにしていた。

わたしはSFもの、宇宙もの、未来ものにあまり関心がない。
といっても別に、キライなわけでもなんでもないから、
友だちに誘われるような機会があれば喜んで観るが、
「観たい」と自発的におもう映画が「SF」にはまずない。

そんなわけでスターウォーズ未知との遭遇も観たことがない。
バック・トゥ・ザ・フューチャーとかエイリアンシリーズ、アバターだって観なかった。
(エイリアンなんか、SFなだけでなくスリラーでもあるので永遠に観ないとおもう)

もはや、映画好きを自称する資格がない気がしてきたよ・・
だから、たぶん「宇宙人ポール」の随所にちりばめられていたのであろう、
SF映画の古典群へのオマージュや、パロディネタに、まったく気づかずに観ていたとおもう。

もちろん、そういうのの元ネタがわかればもっとおもしろかろうとおもうが、
わからないんだからまあしょうがないとして、
・・・それを差し引いても十分、おもしろかった。

笑ったー。

しかもさいごに、ちょっと心あたたまった気さえしてしまったのが、ニクかった。


役者さんの演技やセリフのおもしろさだけで
「笑えるおもしろい映画」との評価をほしいままにしようというのではなく、
アホな映画をつくることにかけて、
いっさい手抜きをしていないかんじがよかった・・。

さながら、外観こそ古くてダサいが、つくりが頑丈で、二重サッシにダブルロック、
エアコン完備、新宿駅まで徒歩圏内なのに家賃3万円みたいな 掘り出し物のアパートのように

よーく観るときっちりとていねいなつくりがされていて、
製作者の心意気にうたれる映画だった。

といっても、しょせんわたしに映画のなにがわかっているでもないのだが。

たとえばポールの、あのキモカワイくも人間くさすぎる動き。
それだけ見ててもこの映画にかけられた貴い手間ひまが感じとれた。

生身の人間の動きをコンピューターにとりこんで、映像づくりに生かしたにちがいなく、
ポールが全編出ずっぱりの大活躍であることをかんがえれば
とりこんだ人間の動作の数には膨大なものがあるとおもう。
というかほんとにわすれてたよ!ポールが現実にはいないキャラクターだってこと。
リアルすぎて!
そうか、CGなんだよな!あたりまえだけど!
ポールの動作には、一種のくせみたいな、性格みたいなものすら感じられて、
たぶん彼の動きをつくるために、特定の、生身の人間の誰かがしっかりと
ポールの「役作り」をしたんだとおもう。
ポールは、エイリアンてのはこういうもんだろうよという「一般論」としてのエイリアンではなく、
「ポール」だった。

そのくらいの作り込みは、ほんとうにどんな映画でもやっているんだろうか。
わたしはそうはおもわない。
ここまでやらなくてもコンピューターとクリエイターの腕さえあれば、
ある程度のものがいくらだってつくれただろうに、
宇宙人ポール」は生身の人間による手間ひまを、きっちりおりこんで作った映画なんだとおもう。


アメリカナイズされまくったポールの、救いがたい人間くささ、おっさんくささには
わたしですら観ててちょっとがっかり(なぜ。)したくらいだったが
観ているうちに、だんだん好感をもつようになっていった(^_^)
たしかにおっさんくさくはあるものの、
気がやさしく楽天的で男気あるところがよかった。

60年前に地球に降り立った際、
えらいめいわくをかけてしまった人間のおばあちゃんにむかって、
ポールが別れ際にかけた言葉が、なかなか感動的だった。
いっしょに映画を観た友だちは、そのセリフに完全にフォーリンラブ状態で
映画を観たあとしばらく、その話しかしてなかった(^_^)


ポールを故郷の星に帰す手伝いをする、ふたりのオタクのうちひとりは、
ミッションインポッシブルに出てたサイモン・ペッグだった。
この人すごくおもしろいなあ・・
オタクその2は、あんまり目立たなかったような気もしたが、
オタクその1をほんとうに大事にするとてもいいやつで、
やっぱり彼も不可欠なキャラクターだった。


それにしても、このオタクコンビは、ほんとうにダサかった。
そして、ダサいのに輝いていた。

とちゅうから旅に加わるきれいなおねえさんも、
お顔がきれいなのに、言うことがすごいので、
破壊的におもしろかった。

もしかしたらほんとうはサラ・ジェシカ・パーカー
出てほしかったけど 断られたのかな、とおもったくらい、
ルックスがサラに似ていたが、
この人もこの人でハマっていた。





アホもここにきわまるというかんじの、いい映画だったとおもう。


観て決して損はない、たのしい映画。
みんなでいっしょに笑って観られる。
アホ最高!