BRILLIANT CORNERS-2

観た映画・読んだ本など関心ごとへの感想メインの、なんということのなさすぎる身辺雑記帳です。 少しずつ、いろいろ更新してまいります。 お気が向いたらお読みいただければさいわいです(^O^) ブログのタイトルは、セロニアス・モンクのアルバムから。「すみずみまで光り輝く」というような意味だそうで、なんとなくいいなとおもうもんで。

「転落」。「11人いる!」。

永嶋恵美「転落」(講談社文庫)を読んだ。

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これはすごくおもしろかった。傑作。読んでよかった。
先が気になって気になって、早く読みたくて、
読むスピードがふだんの倍速くらいになった。


出てくる人たちがみんな
底意地がわるくて下品、
姑息で独善的、
甘えているようにみせかけてしたたか、
なんだかそんな人たちばかりだった。
「良い人」や、いてくれてよかったとおもえるような人が
物語のなかにひとりもいなかった。
「ボク」に食事を提供する見返りに、
自分の言うことをきかせようとする小学生の女の子が出てくるのだが、
この子なんてほんとうに最悪で、
読んでてかなりいらいらした。


著者の眼には人間がこのように見えているということなのかもしれない。

著者の神経がゆがんでいるとか穿ちすぎているとか
病んでいるなどといいたいわけじゃないし、
文章からもそういう
本人にすらコントロールできずににじみ出てしまったようなゆがみは感じられない。
要は人間の本質のある一面をよくこの人は見ていて、
そこだけを描き出してみせたようなかんじか。


あれみたいだな・・
ヒエロニムス・ボッシュの絵みたいだな。


うん。すごくおもしろかった。これはいけてる。








萩尾望都「11人いる!」を読んだ。

萩尾望都 11人いる!(単行本):萩尾望都作品目録


わたしは萩尾望都のマンガがすきだからタイトルはもちろん知っていたが、
SFにあまり感心がなく これにかんしては読みたいとおもうのが遅かった。
萩尾望都のマンガのなかでは
トーマの心臓とか ふつうの世界が舞台の人間ドラマもののほうがすきで、
そっちばかり先に読みつぶしていた。


それにしても「11人いる!」
たしかにこれが30年以上もまえに少女マンガ雑誌に発表されたというのは・・

あたらしいっ(@_@)



日渡早紀「僕の地球を守って」や、
羽海野チカさんの短い読み切りなんかに
こういうのあったなあと、おもったけど、
それはそうだ。
後進が影響をうけているのだ。似ててあたりまえだ。




萩尾望都って・・
いったいなんなんだろうな・・