BRILLIANT CORNERS-2

本や映画の感想。まれにやる気があるときは別のことも書いています。

惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』がおもしろい/人づきあい-120117。

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おもしろい。

なんでも、
作品の質の高さを守るために、
むりに毎週連載はせず、
不定期連載のかたちを
とっているんだそうだ。

チェーザレ』が連載されている
雑誌『モーニング』は
ときどき書店で立ち読みしてるが、
たしかにいままでめったに、
チェーザレ』載ってるのを
見たことがなかった気がする。

画がとにかくきれいだ。
メインキャラクターが
きちんと二枚目や美女に描かれてるのも
いいことだとわたしはおもう。

お邸の内部の装飾なんか
よくここまで描き込む気になったなとおもう。
ボッティチェルリの「春」まで
でてきたのには
びっくりだった。すごく似てたし!

緻密さ、繊細さとひきかえにか、
その画には
躍動感はないような気もするが、
これだけきれいな絵で
話もおもしろいなら、
もうじゅうぶんだろう。

たかがマンガと
いわれたら まあ、それまでだ、
それにわたしが手にとるのは
いうまでもなく
何千、何万冊と印刷されて
出回っているなかの1冊にすぎない。
けれどまるで世界に数冊の、
貴重できれいな本に、
ふれているような気になれる本だ。

はやく先が読みたいけど
不定期連載となると
続巻がいつでるかわからないし
ゆっくり味わって読もう(^^)

・・・

悪口とかグチ、
ひがみや妬みが
微妙にまじりつつの
複雑な差別的発言。

心の中でおもうのを、
やめることはできないにしても
じっさいに言葉にして
言うもんじゃない。

言ったそばから
自分で自分を
卑しめているようなかんじがする。

おもってしまうのはしかたないが
言っていいことと
やめといたほうがいいことの区別は
わたしのなかにはハッキリとある。
言ったら終わりだな、とおもうのだ。
人が言ってるのを聞くのも
気分のいいもんじゃない。

その手の話題の
おしゃべりの輪には
はいりたくない。

ただ単にはずかしいからなのだ。
あとで自分で自分がいやになると
わかってるのに
わざわざ首をつっこむことはない。

それで人の輪から
浮くことになっても
しょうがないよなあ。

心情としてはさびしいけど。