乳腺炎はだいぶ良くなってきてて、もうふだんの生活になんら支障はないけど、まだちょっとだけ赤くなっていて、左の胸の、下の方の一部は、いまだに張って、カチコチになっている。だされた抗生物質をのみきって、痛みと腫れがおさまったら、もう一度受診し、このまえうけた血液検査の結果を確認するとともに、マンモグラフィー検査をうけることになっている。あれ、怖いし、痛そうだから、ずっと避けてきて、超音波エコーしかやったことなかったんだよなー。でも、これも良い機会とおもって、ちゃんとチェックしてもらおう。
240327。
こんなに傷つくんだったら もう二度と誰かと深い関係なんて築きたくない と 何度もおもったことがあるのに また同じことやって また同じことおもってる。
つらすぎ。
そんなふうに傷つくことができるほど 思える誰かと出会えたなんて幸福なことだ とかよく言われるが
いままでそのようなことに同意できたことは一度もなかったし いまも同意しないし すこしも響かない。
もうなんか もとめるのは
幸福とかではなく
解放。救い。
乳腺炎-240326。
抗生物質を飲み始めたところ じんじんと痛痒いかんじはすごく軽くなった。薬を飲む以前が100だとするといまは15くらい。触ったり圧迫がかかったりしなければ痛みは感じない。熱も出なくなった。かなり軽くなってくれた。けど、まだ赤くなってるし、腫れてるし、張ってる。触ると痛い。
まだ油断はできない。
だされた薬を決められたとおり日に3回、まじめに飲み続けよう。
映画の感想『パヴァロッティ 太陽のテノール』-240326。
わたしの好みの歌い手ではないんだけれども それだけに、よくかんがえてみたら、この人のことを全然知らないな、とも思って、観てみた。
魅力的な人物だった。
きらきらと乱反射してた。
素朴だけど複雑。
もろいところがある人だけど、その弱さをさらけだすことができる強さがある。
他者への無鉄砲なまでの信頼。
湧き水みたいにこんこんとあふれてくる愛情。
やることなすこと穴だらけだけど、彼がみんなをだいすきで、みんなも彼をだいすきで、彼が困ったときには、よってたかって助けの手が差し伸べられる。
人間、ってかんじの人だった。
あのブリリアント・ボイスには いろんなものが つまってるんだなー。
わたしは、もしかしたらまだ、この人の歌をすなおにたのしく受け止めることができるほど 心が成長してないのかもしれない。
240325。
今まで生きてきて一回も 婦人科とか、女性だけのことの病院を受診したことがなかったけど きのう初めて行ってきた。
受診したことがなかったのはシンプルに「怖かった」から。
怖かったー。
けど結果的に
行ってみたら怖いことは何もなかった。
わたしは、女性の先生よりも男性の先生に診てもらうほうがいいな、とおもってた。ただのイメージなんだけど、男性の先生のほうが、より注意深く扱ってくれそうな気がするから。だから、受診するクリニックを決めたら、そこのホームページで、男性の先生がいる時間や曜日を調べておいて、行った。
声がデカくてあかるくて元気な先生だった笑
いろいろ事前に調べて把握していたとおり、診察室でお医者さんと1対1になることはなく、女性の看護師さんが一刻も離れずぴったりついて、サポートしてくれた。医療の現場において、医師による性犯罪が起こった、という報道にときどきふれることがある。お医者さんと患者だけのシチュエーションにならず、看護師さんがついていてくれるのは、患者の不安を軽くするためであり、同時に、性犯罪や、その疑いや、考えのくいちがいの芽を、摘むための策なんだとおもう。本来、たぶん、どこの病院でも、こうした工夫はほどこされているはずだと想像する。本来は。
いかなる意味においても なんのイヤなことも怖いこともなかった。
まー、内診のための台、両足がウイーンと左右に広げられて、おまたパッカーンてなる、例のイス、あれに座るとなったら、わたしだけでなく誰にとってもいつでも怖いだろうけどな・・・ めちゃめちゃ怖いよな 今回はそういうのはなかったので・・・まだまだ、わたしの今日の体験は、序の口も序の口なんだよね。
じつは2、3日前から、左の胸の痛みや、赤くなっていること、腫れ、かたく張っていること、発熱、頭痛に悩んでて それで受診した。ネットで自分なりに調べてみたところでの自己診断としては「乳腺炎」だった。また、出産経験がなく授乳とかもしていなくても、乳腺炎になることがある、ということまでは調べた。ただ、先月から左の脇腹?肋骨?の強い痛みにも悩んでたので(これは治ったし、いちおうの診断もついてるけど)、もしかして、これらはじつは繋がっていて、左上半身に、まだ見つかってない内科的な異状があるということなのか?とおもい、確かめるために受診した。
いまの状態では、痛みがあるから、マンモグラフィー検査(やったことないけど、検査の内容的に、胸を台とかにめちゃくちゃギューギューおしつける必要があるらしい)を受けることはできないので、超音波エコー検査だけしてもらった。やっぱり自己診断のとおり、乳腺炎とのことだった。なんらかの細菌感染によるものらしい。乳腺炎の見当はつけてあっても何が原因かは考えてなかったので、ちょっとだけ驚いた。エコー写真をみたら、右の胸と左の胸のなかみの影の見え方が全然違ってた。左のなかみの様子は、いかにも「いま病気でーす」ってかんじで、きもちわるかった笑 「抗生物質によって菌を退治するので薬を出すけど、効いてくるのに時間がかかるので、ほんとは点滴でダイレクトに入れちゃったほうが早いんだよねー。いま熱も出てるし、これから一発、点滴いれとく?」と「一杯やってく?」の感じで聞かれた。熱がラクになるならそれもいいとおもい、おねがいした。血液検査を受けたのち、30分くらい点滴を打ってもらった。
病院をでて1時間もしないうちに、胸の痛みが弱まってきたことに気づき、頭もすこしスッキリして、熱が下がり始めたことがわかった。
あの元気いっぱいで明るい先生なら なんとなくだけど わたしは好きになれるし、信用できるなと思った。
生理痛の軽減と、毎月のリズムの安定化のために、低用量ピルを導入することもちょっとかんがえることがあるので、相談してみようかなーと思ったりした。
マンモグラフィー検査も受けてみないと詳しくわからないのではあるが、とりあえず、ものすごく深刻な病というわけではなさそうだ、ということが見えてきて、いちおうほっとした。
もし重い病気だったら、
正直いってお金もないし、そこまでしがみついて、生きのびるための積極的な治療をうけることは希望しない。でも、痛いのはイヤだし、自分のことが自分でできなくなるのもイヤだ。
重い病気とわかったあかつきには いよいよ 考えることが たくさんある。
健康でいられるうち、どこにでも行けて自分でできる若いうちに、やることはやっとかないとな。
体調がよくなってきたので気持ちがすこし上向いて、かえりに駅前のTSUTAYAに寄って、お昼のラジオで紹介されていた、20年くらいまえのスペインの映画のDVDをかりた。ほかにも、中国の史劇ものの映画を2本かりた。
映画の感想『王の涙 イ・サンの決断』-240323。
『王の涙 イ・サンの決断』
このまえ観た『王の運命(さだめ)』に出てきた、英祖の孫(思悼世子の息子)が主人公だった。
あの物語の中では、まだ10歳くらいの子どもだった。
英祖の息子・思悼世子は、次期国王と目され教育を受けてきたが、成長するにつれ不品行が目立つようになり、やがて王への叛逆の嫌疑をかけられ、むごい監禁刑で飢えて死んだ。が、これは実は反対派閥「老論派」による事実上の謀殺だったらしい。英祖は内心ではその事情を理解していたのだが、後世のことを考えて泣く泣く派閥の目論見に乗り、しかし息子を叛逆者としてではなく「単に父を怒らせた罰として」死なせることで、かろうじて孫を王位につける道をつないだ。大逆罪で死んだ王子の子は、たとえどんなに優秀でも、王にはなれないという決まりがあったから。英祖の悲願かない、長じて王となったイ・サンだが、即位したその瞬間からすでにまわりは敵だらけであり、四六時中、暗殺を警戒し、信頼できる宦官ひとりに身の回りの世話をさせるほかは誰も近づけず、書庫でひっそりと暮らす始末。いちばん怖いのは亡き祖父の後妻(イ・サンにとっては義理の祖母ということになるが、自分より歳下)で、彼女は何年も前から老論派や軍部を味方につけ、王の命を狙う。そして最大の暗殺計画が動き出し、王は刺客と対峙する・・・。
おもしろかった。
韓国史劇、すごく興味深い。
このクラスの映画が まだほかにもいっぱいある気がする。積極的に観ていきたい。現代劇よりも史劇に興味がある。
せつなすぎた。
イ・サンの気持ちをおもうと わたしまでつらくなって、涙出そうになった。
父が刑死したときのことを、イ・サンは鮮明に記憶しており、つらかった思い出がたびたび脳裏によみがえっては彼を苦しめる様子が描写され、痛々しい。しかもその過去パートの描写が生々しく、むごい・・・ 監禁刑で、厠にも行けなかったので、父のなきがらの着物の下半身は、・・・。
周囲の人間を容易に信用できない日々を送ってきたせいで、ということなのか、イ・サンは、感情をあまり顔に出さないタイプの人物だった。でも、その胸の裡では、積年の哀しみ、悔しさ、怒り、憎しみが、内側から発火して本人はおろか周りの者たちも誰彼かまわず焼き尽くさんばかりに、たぎっていた。終盤の、義祖母との対決のシーンを観ていたら、そのことがよくわかって、イ・サンがとてつもなく気の毒だった。あのシーンには、ぞっとするほどの凄みを感じた。
しかも、あれほど重いものを心に背負いながら、彼の最終的な選択は、・・・。
政治の力だけでなく人間的にも優秀。
まさに名君。
暗殺者たちのことを描くパートは、この物語にとって、むちゃくちゃ重要な縦糸だった。でも、エピソードの配置のしかたや、横糸である朝廷ドラマとの組み合わせかたに、やや問題があったのか、すごく価値の高いパートになりえたはずなのに、なんか全体的にちぐはぐで、それどころか完全に蛇足に感じた。
もったいなかった。たぶん朝廷劇のほうが弱かったんだとおもう。
一部のキャラクターを描くことに集中しすぎて背景や脇役が完全に止まってるとこがいっぱいあったし。
老論派と武官の思惑とかもっと見せないとダメなんじゃないかなとおもう。
でもそれでもかなりおもしろかったけど。
たとえばスポーツカーの4つのタイヤのうち前1個とうしろ1個が欠損していたとしても、車はなんとか走るだろう。タイヤが足りていなくても、スポーツカーはスポーツカー。
でも、もったいないね笑
『孫文の義士団』などは、登場人物がとても多い中で、エピソードの取捨選択と配置をうまくやっていたとおもう。それぞれに立場と事情があって、それらが時に絡み合い、時にあいいれず激突する、ということが、必要十分に表現されていた。
今ふりかえると、だけど。
それにしても韓国の女性の役者さんって なんてきれいなんだろう。
いろいろと、「お手入れ」しているとは聞くけど なんだか、お顔が、というよりは、眼が・・・。瞳がきれいで うっとりしてしまう。
イ・サンの義祖母を演じた役者さんなんて、彼女が登場するたびに、なんだかドキドキした。